トップ
>
『波多野邸』
ふりがな文庫
『
波多野邸
(
はたのてい
)
』
波多野洋介が大陸から帰って来たのは、終戦後、年を越して、四月の初めだった。戦時中の三年間、彼地で彼が何をしていたかは、明かでない。居所も転々していた。軍の特務機関だの、情報部面だの、対重慶工作だの、いろいろなことに関係していたらしく言われて …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「展望」1946(昭和21)年8月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約45分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間15分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
空
(
くう
)