『旅だち(たびだち):――近代説話――(――きんだいせつわ――)』
今年二十四歳になる中山敏子には、終戦後二回ほど、縁談がありました。最初の話は、あまり思わしいものでなく、本人の耳に入れずに、母のもとで打ち切ってしまいました。二度目のは、副島の伯母さんから持ちこまれたもので、母もたいへん気乗りがし、副島さん …
作品に特徴的な語句
粽(ちまき)