今年二十四歳になる中山敏子には、終戦後二回ほど、縁談がありました。最初の話は、あまり思わしいものでなく、本人の耳に入れずに、母のもとで打ち切ってしまいました。二度目のは、副島の伯母さんから持ちこまれたもので、母もたいへん気乗りがし、副島さん …
| 著者 | 豊島与志雄 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
| 初出 | 「人間」1946(昭和21)年6月 |
| 文字種別 | 新字新仮名 |
| 読書目安時間 | 約25分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約41分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
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