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『秦の憂愁』
ふりがな文庫
『
秦の憂愁
(
しんのゆうしゅう
)
』
星野武夫が上海に来て、中国人のうちで最も逢いたいと思ったのは秦啓源であった。だが秦啓源は、謂わば上海の市中に潜居してるもののようで、その消息がよく分らなかった。 星野は中日文化協会の人に頼んだ。 協会の人は頭をかしげた。 「秦啓源氏のことは …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文芸」1944(昭和19)年11月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約19分(500文字/分)
朗読目安時間
約32分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
老酒
(
ラオチュウ
)
槍蝦
(
チャンホ
)
蚶子
(
フウツ
)
阿拉
(
アラー
)