トップ
>
『山吹の花』
ふりがな文庫
『
山吹の花
(
やまぶきのはな
)
』
湖心に眼があった。青空を映し、空に流るる白雲を映して、悠久に澄みきり、他意なかったが、それがともすると、田宮の眼と一つになった。田宮の眼が湖心の眼の方へ合体してゆくのか、湖心の眼が田宮の眼の方へ合体してくるのか、いずれとも分らなかったが、そ …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「群像」1953(昭和28)年2月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約22分(500文字/分)
朗読目安時間
約36分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
檀
(
まゆみ
)