『諸物転身の抄』
これまで、今時分の東京の乾物屋の店先にこんなに種々様々にあしらわれて鰊が並んだことがあっただろうか。 身がきにしんの束がそこにあるわきで、小僧と娘さんとが、その身がきにしんにドロリとした黒いたれをつけて焼いている。その匂いは細雨の降る夕暮の …
著者 | 宮本百合子 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「都新聞」1941(昭和16)年2月26日号 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約2分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約3分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
鰊