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『まちがい』
ふりがな文庫
『
まちがい
(
)
』
夜の八時ごろ、お隣の女中さんが柿の木の彼方から、お電話ですと呼んでくれた。出てみたら弟の家内で、いそがしいところ呼び立てて御免なさいね、百合ちゃん、四谷旭町——旭は九に日をのせた旭ね、そこの大久保ってところ知っていて?と訊くのであった。さア …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「新風土」1939(昭和14)年12月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
咄嗟
(
とっさ
)