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『お菜のない弁当』
ふりがな文庫
『
お菜のない弁当
(
おさいのないべんとう
)
』
誰でもその口実をはっきり知っていた。——それは五月十六日の朝からなのだ。その前の日は、犬養総理大臣が白昼公然と官邸で射殺された。でかでかと新聞に書かれたこの大事件によって、少しは景気の盛りかえす世の中が来るかも知れないと漠然と思い、そのこと …
著者
本庄陸男
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
冷笑
(
ひやか
)
予算
(
つもり
)