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『兵隊の死』
ふりがな文庫
『
兵隊の死
(
へいたいのし
)
』
たのしい春の日であった。 花ざかりなるその広い原っぱの真中にカアキ色の新しい軍服を着た一人の兵隊が、朱い毛布を敷いて大の字のように寝ていた。 兵隊は花の香にむせび乍ら口笛を吹いた。 何という素晴しい日曜日を兵隊は見つけたものであろう!——兵 …
著者
渡辺温
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約3分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
為方
(
しかた
)