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『夏の花』
ふりがな文庫
『
夏の花
(
なつのはな
)
』
わが愛する者よ請ふ急ぎはしれ 香はしき山々の上にありて獐の ごとく小鹿のごとくあれ 私は街に出て花を買ふと、妻の墓を訪れようと思つた。ポケットには仏壇からとり出した線香が一束あつた。八月十五日は妻にとつて初盆にあたるのだが、それまでこのふる …
著者
原民喜
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約26分(500文字/分)
朗読目安時間
約43分(300文字/分)
題名が同じ作品
夏の花
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)