『盃』
記念のための瀬戸焼の盃、 淋しい日の慰めに、とり出して、 泡盛をつぐ。 器の色も影も変らない、 酒の味ひも、 あゝ思出多き記念の盃。 底に沈んだ私のふけた顔、 ひよつとのぞくと、 思はず手掌がふるへた。 記念のための瀬戸際の盃、 私は君を手 …
著者 | 漢那浪笛 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 詩歌 |
初出 | 「沖縄毎日新聞」1911(明治44)年1月10日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約1分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約1分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
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