『吸い殻』
午前七時、 時刻が来たいざ学校へ。 晩秋の市街の上を、 悲しげに風は泣きすぐ。 絶えずしたゝる冷たい鼻汁を、 すゝりつゝ道を通る。 ふとして眼にとまる白い吸い殻、 誰れが手から投げ捨てられし……。 もどかしい黄色な煙は、 力なく渦をまいて漂 …
| 著者 | 漢那浪笛 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 詩歌 |
| 初出 | 「沖縄毎日新聞」1911(明治44)年1月9日 |
| 文字種別 | 新字旧仮名 |
| 読書目安時間 | 約1分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約1分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
晩秋