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青海原
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あおうなばら
ふりがな文庫
“
青海原
(
あおうなばら
)” の例文
見渡す限りの
青海原
(
あおうなばら
)
で、他の船の帆の影さえ一つも見えない。見えるものは、空と、雲と、水と、それから空を飛ぶ
信天翁
(
あほうどり
)
と、
鴎
(
かもめ
)
だけのものです。
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ただあの
茫洋
(
ぼうよう
)
たる
青海原
(
あおうなばら
)
に突き進み、ことに一点の目標もない水平線を越えて行こうとするには、ちょうど最近代の航空も同じように長期の経験と準備と
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
葉子の家の裏あたりから、川幅は次第に広くなって、浪に
漾
(
ただよ
)
っている
海猫
(
うみねこ
)
の群れに近づくころには、そこは
漂渺
(
ひょうびょう
)
たる
青海原
(
あおうなばら
)
が、澄みきった
碧空
(
あおぞら
)
と
融
(
と
)
け合っていた。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
そのほかはなにひとつ
目
(
め
)
に
止
(
と
)
まるものもなく、どこを
見
(
み
)
ても、ただ
茫々
(
ぼうぼう
)
とした
青海原
(
あおうなばら
)
でありました。
不死の薬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
非常によい天気であったので、僕は甲板へ出て、いい心持ちで清らかな朝の日光にひたりながら、僕の部屋の腐ったような臭いとはまるで違った、薫りの高い
青海原
(
あおうなばら
)
のそよ風を胸いっぱいに吸った。
世界怪談名作集:13 上床
(新字新仮名)
/
フランシス・マリオン・クラウフォード
(著)
▼ もっと見る
青海原
(
あおうなばら
)
沖さけ見ればあらしほを空にいぶきて鯨浮べり
人々に答ふ
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
狭間
(
はざま
)
に漏るる
青海原
(
あおうなばら
)
、沖に
静
(
しずか
)
な
鴎
(
かもめ
)
の波。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
海
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
原
常用漢字
小2
部首:⼚
10画
“青海”で始まる語句
青海波
青海
青海苔
青海亀
青海苔浦
青海波模様