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螺鈿鞍
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らでんぐら
ふりがな文庫
“
螺鈿鞍
(
らでんぐら
)” の例文
螺鈿鞍
(
らでんぐら
)
をおいた駒の背にとび乗り、八文字に開かれている中門から大手の土坡口へ、
鏘々
(
そうそう
)
と、
鎧
(
よろい
)
の
草摺
(
くさずり
)
や太刀の響きをさせて駈け出して来た。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一ト目で佐々木家とわかる道誉好みの“山吹いろ一色”の行列は、やがて
華奢
(
かしゃ
)
な粧いをこらした
主
(
あるじ
)
を
螺鈿鞍
(
らでんぐら
)
の馬上にみせて佐女牛から練って行った。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
金砂子
(
きんすなご
)
の
覆輪
(
ふくりん
)
を取った
螺鈿鞍
(
らでんぐら
)
に、燃ゆるような
緋房
(
ひぶさ
)
をかけ、銀色の
轡
(
くつわ
)
に
紫白
(
しはく
)
の手綱。——甚内の眼は射られた。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
見ると、彼方から女の影が
夕靄
(
ゆうもや
)
につつまれてくる。女は、
羅衣
(
うすもの
)
の
被衣
(
かつぎ
)
をかぶり、
螺鈿鞍
(
らでんぐら
)
を置いた駒へ横乗りに
騎
(
の
)
って、手綱を、鞍のあたりへただ寄せあつめていた。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
見事な
螺鈿鞍
(
らでんぐら
)
に、華やかな口輪を噛ませ、紫に白を
綯
(
な
)
い合わせた手綱を
掻把
(
かいと
)
り、
聟
(
むこ
)
殿信長は、何か
嬉々
(
きき
)
と、うしろの家臣を振り向いて、話しかけながら見えたのであった。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
螺
漢検準1級
部首:⾍
17画
鈿
漢検1級
部首:⾦
13画
鞍
漢検準1級
部首:⾰
15画
“螺鈿”で始まる語句
螺鈿
螺鈿彫
螺鈿擬
螺鈿櫃