トップ
>
機会
>
はづみ
ふりがな文庫
“
機会
(
はづみ
)” の例文
旧字:
機會
三千代
(
みちよ
)
と
口
(
くち
)
を
利
(
き
)
き
出
(
だ
)
したのは、どんな
機会
(
はづみ
)
であつたか、今では代助の記憶に残つてゐない。残つて
居
(
ゐ
)
ない程、瑣末な尋常の出来事から起つたのだらう。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
信吾は、其話が
屹度
(
きつと
)
智恵子の事だと察してゐる。で、
恁
(
か
)
う此女に顔を見られると、擽られる様な、かつがれてる様な気がして、妙に
紛
(
まぎ
)
らかす
機会
(
はづみ
)
がなくなつた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
主人の妻が「あツ、あツ」と夜天に鳴く
五位鷺
(
ごゐさぎ
)
の様な声をして驚き倒れる
機会
(
はづみ
)
に鳥籠が
顛倒
(
ひつくり
)
かへると、籠の中から
隣人
(
りんにん
)
と不義をした
妾
(
めかけ
)
の
生
(
なま
)
首が
現
(
あら
)
はれて幕に成つた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
足溜
(
あしだま
)
りなく
転
(
こ
)
ける
機会
(
はづみ
)
に手の物を取落して、一枚はづれし溝板のひまよりざらざらと
翻
(
こぼ
)
れ入れば、下は
行水
(
ゆくみづ
)
きたなき
溝泥
(
どぶどろ
)
なり、
幾度
(
いくたび
)
も
覗
(
のぞ
)
いては見たれどこれをば何として拾はれませう
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
出口の階段を
降
(
くだ
)
る時以前は
此処
(
ここ
)
にタルマの彫像を据ゑてあつたが、ムネ・シユリイが昔国立劇場へ
入
(
はひ
)
る事になつて初めて宣誓式の為に
此処
(
ここ
)
へ遣つて来た時
何
(
ど
)
うした
機会
(
はづみ
)
かタルマの像が動いた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
“機会”の意味
《名詞》
機 会(きかい)
何かをするのに丁度よいとき。
(出典:Wiktionary)
機
常用漢字
小4
部首:⽊
16画
会
常用漢字
小2
部首:⼈
6画
“機会”で始まる語句
機会主義者
機会的な作品