“小萩”の読み方と例文
読み方割合
こはぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人は午餉ひるげを食べながら、身の上を打ち明けて、姉妹きょうだいの誓いをした。これは伊勢の小萩こはぎといって、二見が浦から買われて来た女子である。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「覚悟はそのほうのことだ、小萩こはぎの弓勢は三人張だからうっかりすると落命に及ぶぞ、——ところで相手はつれて来たか」
粗忽評判記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
南の御殿のほうも前の庭を修理させた直後であったから、この野分にもとあらの小萩こはぎが奔放に枝を振り乱すのを傍観しているよりほかはなかった。
源氏物語:28 野分 (新字新仮名) / 紫式部(著)