“鼻蔵”の読み方と例文
読み方割合
はなくら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鼻蔵はなくらの、鼻蔵人はなくろうどの、大鼻の蔵人得業くろうどとくごうの恵印法師に尋ねましても、恐らくこの返答ばかりは致し兼ねるのに相違ございますまい…………
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
こちらは鼻蔵はなくら恵印法師えいんほうしで、『三月三日この池より竜昇らんずるなり』の建札が大評判になるにつけ、内々ないないあの大鼻をうごめかしては、にやにや笑って居りましたが
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
実はあの発頭人ほっとうにん得業とくごう恵印えいん諢名あだな鼻蔵はなくらが、もう昨夜ゆうべ建てた高札こうさつにひっかかった鳥がありそうだくらいな、はなはだ怪しからん量見で、容子ようすを見ながら、池のほとりを
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)