鼻先はなづら)” の例文
さも樂しさうな林檎の木よ、昔はおまへのにほひをかいでよろこんだこともある、その時おまへの幹へ、牛が鼻先はなづらこすつてゐた。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
其のませを馬が鼻先はなづらけて外へ躍出して、突然いきなり後足あとあしを揚げて丹三郎をましたから、丹三郎は其処そこへ倒れますと、馬が丹三郎の肩へ噛付きましたから、丹三郎はさも苦しげにヒイと泣声をあげ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)