骨接ほねつぎ)” の例文
名倉文四郎君は、両国の骨接ほねつぎの息子で、下拵えを私宅でやって美術学校入学、卒業後、目を病み、職業をかえました。
ら、爺樣ぢいさま鐵火箸かなひばしばさつて、骨接ほねつぎつてとこだが、いそがところひでつちやつた」勘次かんじはそれでもくちしぶつておもやうにいへなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「元大阪町名倉彌次兵衞やじべゑと申候而、此節高名の骨接ほねつぎ醫師、おほいに流行にて、日々八十人九十人位づゝ怪我人參候故、早朝參候而も順繰に待居候間、終日かゝり申候。」
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
いま蒔物まきものいそがしいところんで、何處どこまでもなほんねえやうでもしやうねえからあさかせぎに骨接ほねつぎつたんだが、とほいのにそれにつてつと怪我人けがにんてちよつくらぢやねえもんだから
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)