“骨子”の読み方と例文
読み方割合
こっし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これより暫らくは夫婦の上には何事のおはなしもございませんが、末になると全く離魂病の骨子こっしをあらわし、また因果塚のよっておこることゝ相成るのでございます。
一 脚色の変化におもきを置き人物の描写を軽んずるものはいはゆる通俗小説にして小説の高尚なるものにあらず。人物の描写を骨子こっしとすれば脚色はおのづからできて来るものなり。
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
いわゆる怪力乱神を「世にあり得ること」として話の骨子こっしにとり入れてあるものだが、中には多少、宋朝の史実もみいれ、編中人物の行動などにはかなりリアルなふしもある。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)