“馬出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うまだ66.7%
まいだし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と口々に叫びながら、出丸の馬出うまだしから細谷の浦へおり、足るほどに磯草を採ったり、磯辺にひざまずいてパーテル・ノステルの祈祷を唱えたりする。
ひどい煙 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
青葉若葉の木がくれに、紅白ののぼりだの、唐錦からにしきばんだの、榊葉さかきばをくくりつけた馬出うまだしの竿さおだの、人間で埋められた入口も見えはじめた。家成の古車は、そのときもう無数の他の牛車に押しもまれていた。
めしのコートと、羽織と、瓦斯ガス矢絣やがすり単衣物ひとえものと、女持のプラチナの腕時計の四点を、合計十八円也で、昨日きのうと、一昨日おとといの二日にわけて、筥崎馬出まいだし三桝みます質店に入れたものである。
空を飛ぶパラソル (新字新仮名) / 夢野久作(著)