“うまだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
馬出100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と口々に叫びながら、出丸の馬出うまだしから細谷の浦へおり、足るほどに磯草を採ったり、磯辺にひざまずいてパーテル・ノステルの祈祷を唱えたりする。
ひどい煙 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
青葉若葉の木がくれに、紅白ののぼりだの、唐錦からにしきばんだの、榊葉さかきばをくくりつけた馬出うまだしの竿さおだの、人間で埋められた入口も見えはじめた。家成の古車は、そのときもう無数の他の牛車に押しもまれていた。
と絶叫し、手をつなぎながら馬出うまだしから飛びだしてくる女子供を、数も知れぬほど榴霰弾りゅうさんだんの餌食にした。
ひどい煙 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)