“餒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
31.6%
ひも26.3%
ひもじ21.1%
あざ5.3%
かつ5.3%
5.3%
ひもじゅ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初めて商売に出て、その男を知った時のことなどが、情味にえているような浅井の耳に、また新しく響いた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ひもじい思いをさせられたことが身にしみているので、たとい貧しいものでも、腹一杯食べさせることにしていたからで、出先の料亭りょうていから上の抱えが
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
食えない学校を卒業して、兎にも角にもひもじい思いはしないのだからい。万事諦めている。しかし、せめてものことに、後世を益したい。
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
が、何分にも、あざれた黄肌鮪きはだ鬢長鮪びんなが可恐おそろしい。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私はその時二分金にぶきんで百両か百五十両もって居たから、この金をひとりで持て居ても策でない、イザとえば誰が何処どこにどう行くか分らない、金があればかつえることはないから
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
気がえると云うような事をおもったものと見えます。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
あまりの事にしくしく泣き出すと、こりゃひもじゅうて口も利けぬな、商売品あきないものぜにを噛ませるようじゃけれど、一つ振舞ふるもうてろかいと、きたない土間に縁台えんだいを並べた、狭ッくるしい暗いすみ
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)