“顱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さら33.3%
33.3%
あたま16.7%
はち16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「頭のさらじゃあないけれど、額の椀のふたは所作真盛まっさかり。——(蟷螂や、ちょうらいや、蠅を取って見さいな)——裸で踊っているのを誰だと思って?……ちょっと?」
和名鈔わみょうしょうには「 和名加之良乃加波長わみょうかしらのかはら 脳蓋也のうがいなり」とあるそうで「カハラ」は頭の事である。ギリシアやマレイとほとんど同一である。
言葉の不思議 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
汪は刀で黄な衣服を着た者のひじった。臂が落ちた。黄な衣服を着た者はそこで逃げていった。白い衣服を着た者が汪に飛びかかって来た。汪は刀でそのあたまを切った。顱は水の中に堕ちて音がした。
汪士秀 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
八九年ぜん晩春の頃、同じこの境内で、小児こどもあつまってたこを揚げて遊んでいた——杢若ははちの大きい坊主頭で、誰よりも群を抜いて、のほんと脊が高いのに、その揚げる凧は糸をおしんで、一番低く
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)