革嚢かわぶくろ)” の例文
忌々いまいましいことばかり聞く日だ」と、革嚢かわぶくろの小銭をかぞえて、なにか、油物をじりじり揚げている食べ物売りの裏口をのぞいて
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことわざにも言うとおり、旧い衣のつくろいに新しい布を縫いつけるとかえって破綻ほころびは大となり、新しい酒を古い革嚢かわぶくろに入れるとかえって嚢が破れる。
その頬っぺたは、オポート11・ワインの二つの大きな革嚢かわぶくろみたいに、両肩の上に垂れ下っている。
思想の自由を善用して世界の智識の一端に触れる事の出来たたまものですが、人でなしに扱われていた因襲の革嚢かわぶくろから生地きじの人間になって躍り出したのは結構な事であるとして
女子の独立自営 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
皺になった革嚢かわぶくろ位なら
彼は、懐中ふところ革嚢かわぶくろを取出し、銀や砂金を取りまぜて、相手の両掌りょうてへ、惜しげもなくそれを皆あけた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)