“雨漏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あまも51.9%
あまもり48.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土蔵一つだけ残っていますが、あれはひどい雨漏あまもりで、山崎様御盛ごさかんの頃払下げになり、取りこわすつもりで、そのままになっております
などと、思うまいとする思いが、雨漏あまもりみたいに、胸にシミ出すと、かれは、父へのおそれも、弟への気がねも、今は、何ものでもなく
彼は表の戸をそっと閉めて、しめっぽい畳の上にあぐらを掻いて、時々に天井裏へぽとぽとと落ちて来る雨漏あまもりの音を聴いていた。
半七捕物帳:12 猫騒動 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
夜半滝のような大雨の屋根を打つ音にふと目をさますとどこやら家の内に雨漏あまもりしたたり落るようなひびきを聞き寝就かれぬまま起きて手燭てしょくに火を点じた。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)