“あまもり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雨漏92.9%
雨洩7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日中なれども暗澹あんたんとして日の光かすかに、陰々たるうち異形いぎやうなる雨漏あまもりの壁に染みたるが仄見ほのみえて、鬼気人にせまるの感あり。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
低い天井てんじょうの白茶けた板の、二た所まで節穴ふしあな歴然れっきと見える上、雨漏あまもりみをおかして、ここかしこと蜘蛛くもあざむすすがかたまって黒く釣りをけている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
主人は手枕をして天井の雨洩あまもりを余念もなく眺めている。あいかわらず太平の逸民の会合である。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)