“除(お)” の例文
「また我が子建御名方(たけみなかた)の神一〇あり。これを除(お)きては無し」と、かく白したまふほどに、その建御名方の神、千引の石一一を手末(たなすゑ)に擎(ささ)げて來て
商「エーイ主人がね此方(こっひ)へ除(よ)えようとすう、て前(もえ)も此方(ほっひ)へ除(お)けようとする時に転(ほろ)がりまして、主人の頭と私(うわし)の頭と打(ぼつ)かりました処が、石頭(ゆいあさま)で痛(いさ)かった事、アハア冷(しべ)てえや」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
除(お)きては、他(あだ)し處(ところ)に行かじ。また我が父大國主の神の命に違はじ。八重事代主の神の言(みこと)に違はじ。この葦原の中つ國は、天つ神の御子の命のまにまに獻らむ
ここに天皇見放(さ)けたまひて、問はしめたまはく、「この倭(やまと)の國に、吾(あれ)を除(お)きてまた君は無きを。今誰人かかくて行く」と問はしめたまひしかば、すなはち答へまをせるさまも、天皇の命(みこと)の如くなりき。