“鉄板”のいろいろな読み方と例文
旧字:鐵板
読み方割合
てっぱん61.9%
てついた19.0%
てつ9.5%
てつぱん4.8%
ブリキ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここにかさねてある鉄板てっぱんおくはこぶのです。なかなかちからがいって、つかれますが、あなたがなさるならやってごらんなさい。
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
錆槍さびやりで人が突けぬような事では役にたゝんぞ、仮令たとえ向うに一寸幅すんはゞ鉄板てついたがあろうとも、此方こちらの腕さえたしかならプツリッと突き抜ける訳のものだ、錆ていようが丸刃まるはであろうが
と、何か固いものに触つた!……犂がカチつと音を立てて、もうそれ以上は通らぬ。その時、彼の眼にははつきりと、鉄板てつを著せた小型の櫃がうつつた。
鉄瓶てつびんの湯気は雲をくことしきりなれど、更に背面を圧するさむさ鉄板てつぱんなどや負はさるるかと、飲めども多くひ成さざるに、直行は後をきてまず、お峯も心祝こころいはひの数を過して
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
鉄板ブリキたたく響きや、裏町らしい子供の泣き声などが時々どこからか聞えて来た。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)