金峰山きんぷせん)” の例文
察するに『由来記』は徳川時代に大和の金峰山きんぷせんに倣って、蔵王権現と改称した時に作ったもので、座王も蔵王と書くべきを故意に座王とし
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
奥はまだつぼみが堅かった。金峰山きんぷせん神社・蹴抜けの塔、山道の青草の上を行く人がない。西行庵は、前がつまっているので、もうほのぐらくなって居た。
花幾年 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
その後、大峰に三度、葛城かつらぎに二度、高野こうや粉川こがわ金峰山きんぷせん白山はくさん、立山、富士のたけ、伊豆、箱根、信濃の戸隠とがくし、出羽の羽黒など、日本全国くまなく廻り修行した。
吉野金峰山きんぷせん入御にふぎよ
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)