“重忠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しげただ75.0%
しげたゞ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四相しそうさとるこの重忠しげただが貴様の人相を見抜いてしまったのだ。これ、よく聞け。貴様は前から坂井屋のお糸と出来ていた。
半七捕物帳:52 妖狐伝 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
土地ところの人これを重忠しげただの鬢水と名づけて、ひでりつづきたる時こをせば必ず雨ふるよしにいい伝う。また二つ岩とて大なる岩の川中に横たわれるあり。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
苗字めうじ個人こじんいへで、おほくは土地とちつたものである。たとへば那須の一、熊谷の直實なほざね、秩父の重忠しげたゞ、鎌倉のごんらう、三浦の大介おほすけ、佐野の源左衛門げんざゑもんといふのるゐである。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
勿論、大勢のうちには岩永いわなが重忠しげたゞもあるのでしょうが、こゝの役人は幸いにみんな重忠であったとみえて、その一人がふところから鼻紙を出して、その紅い雫をふき取りました。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)