釈迦如来しゃかにょらい)” の例文
仏祖釈迦如来しゃかにょらいは、大悟の眼をひらいて雪山せっせんを下りたという。彼は、新しい知識に信をかためて伝統の法城へ勇躍してのぼってゆく。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、その眉間みけん白毫びゃくごう青紺色せいこんしょくの目を知っているものには確かに祇園精舎ぎおんしょうじゃにいる釈迦如来しゃかにょらいに違いなかったからである。
尼提 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
唯我独尊を称したる釈迦如来しゃかにょらいは、絶対に自らを尊べり、絶対他力を唱えたる親鸞しんらんは絶対に他をたっとんで自個をむなしゅうせり、孔子こうし耶蘇ヤソとは他を尊んでまた自個を尊べり
絶対的人格:正岡先生論 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
それは、彼が始めて釈迦如来しゃかにょらい知遇ちぐうし奉ったときのことだ。