“選(ゑ)” の例文
師走(しはす)の月(つき)は世間(せけん)一躰(たい)物(もの)せわしき中(なか)を、こと更(さら)に選(ゑ)らみて綾羅(きら)をかざり、一昨日(おとゝひ)出(で)そろひしと聞(き)く某(それ)の芝居(しばゐ)、狂言(けうげん)も折(をり)から面白(おもしろ)き新物(しんもの)の、これを見(み)のがしてはと娘共(むすめども)の騷(さわ)ぐに、見物(けんぶつ)は十五日
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「こいつは驚いた、選(ゑ)り好みをしやがる。」とヘンリイ・リンは叫んだ。
世に愛(かな)し母の御伴(みとも)とさもらひに清(すが)ししら玉選(ゑ)りてゐにけり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)