“遠方此方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おちこち94.4%
あちこち5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのほか、遠方此方おちこちにいた水野九蔵とか、山口半四郎とか、逆川さかがわ甚五郎とか、小姓衆や侍たちも、みな煙の内へかくれこんだ。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
張飛はいつか張任を見失い、味方の小勢と共に遠方此方おちこち馳けあるいていたが、そのうちに四山旗と化し、四谷鼓を鳴らし
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼方の岸辺にひめられている無数のとばりと、そしてたてや防材を組んだ塁や、また、遠方此方あちこちの森や民家の陰にいたるまで、およそそれの見えぬ所はないほど赤い旗の翩翻へんぽんと植え並べてある盛観に
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)