あやまり)” の例文
祝酒しゅくしゅとは云いながら屠蘇を勧めたはわしが悪かった、又酔っておる者に大切な物をもたして帰し、殊に夜中やちゅうなり、何うも私があやまり
いとほしさに三日四日は過しぬれど、何地いづちの人ともさだかならぬに、あるじも思ひがけぬあやまりし出でて、ここちまどひ侍りぬといふ。
余り立派で、貫一は恥入つた! 宮、俺は面目めんもく無い! これまでの精神とは知らずに見殺みごろしに為たのは残念だつた! 俺があやまりだ! 宮、赦してくれよ! いか、宮、可いか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
さる方にて計らず一人の美き女に逢ひ候処、の錦をばはなやかに着飾り、先の持主とも知らず貧き女の前にて散々さんざんひけらかし候上に、恥まで与へ候を、彼女かのをんなは其身のあやまりあきらめ候て
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)