越年えつねん)” の例文
演芸会は比較的さむい時に開かれた。としは漸く押しつまつてる。人は二十日はつか足らずのさきはるを控えた。いちきるものは、いそがしからんとしてゐる。越年えつねんはかりごと貧者ひんしやかうべに落ちた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ふゆでも、この岩穴いわあななか越年えつねんする、いわつばめがすんでいました。
しんぱくの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)