“赴任”の読み方と例文
読み方割合
ふにん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はじめてみさき赴任ふにんしたときでも、もう明日にも人手に渡りそうなうわさだったその家は、くら白壁しらかべが北側だけごっそりはげていた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
「なに、その娘の性格が、先天的にみだらにできていたんじゃ。とつぐとすぐ、良人おっと赴任ふにん先で、書生と密通するというように」
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
終りに臨んで君が延岡に赴任ふにんされたら、その地の淑女しゅくじょにして、君子の好逑こうきゅうとなるべき資格あるものをえらんで一日いちじつも早く円満なる家庭をかたち作って
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)