“赤心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せきしん45.0%
まごころ30.0%
まごゝろ10.0%
まこと5.0%
あかしん5.0%
こゝろ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
... 企て候ともがらこれあるに於ては、たとへ有司の人たりとも、いささか用捨なく譴責仕りき一統の赤心せきしんに御座候」(朝廷への「浪士組」建白書)。
新撰組 (新字新仮名) / 服部之総(著)
既に我が身に引請んとするを暫時しばしと引留千太郎進みより否々いへ/\久八にては御座らぬと言んとするを押留おしとゞ尻目しりめかけて夫となく知らする忠義の赤心まごころ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
赤心まごゝろばかりはびとにまれおとることかは、御心おこゝろやすく思召おぼしめせよにもすぐれし聟君むこぎみむかまゐらせて花々はな/″\しきおんにもいまなりたまはん
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
つれなの横笛や、よしや送りし文は拙くとも、變らぬ赤心まことは此の春秋の永きにても知れ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
柱のめくり暦は十月五日を示して、余白には、その日の用事が赤心あかしんの鉛筆で細かに記してあった。大きな字がお母さんで、小さな字がおぬいさんだということさえきちんと判っていた。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
爲しつゞ現在げんざい弟の千太郎の事を思ひて紙屑かみくづかふと迄に零落おちぶれても眞の人に成んと思ひ赤心こゝろの誤よりもいきの根の止たを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)