“諏訪町”の読み方と例文
読み方割合
すわちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうね。牛込の彼処あすこはどう。諏訪町すわちょう時分にあなたとも二、三度行った家さ。この頃三番町にもちょいちょいくところがあるのよ。」
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
文化の前までは、江戸の市中には日本橋の笹巻鮨ささまきずしと小石川諏訪町すわちょう桑名屋くわなやの二軒の鮨屋があったきり。もちろん、呼売りなどはなかった。
顎十郎捕物帳:22 小鰭の鮨 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
五百は度々清助せいすけという若党を、浅草諏訪町すわちょうの鎌倉屋へ遣って、催促してかえさせようとしたが、豊芥子はことを左右に託して、遂にこれを還さなかった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)