“諏訪山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すはやま50.0%
すわやま50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青年は右手に半ば諏訪山すはやまにかくれて禿鷹はげたかの頭のやうに見える真黒な丘をさしてかう云ふと、俯向うつむき乍ら下駄の歯で士を掻いてゐた。
神戸の港町から諏訪山すわやまの方へ通う坂の途中に見つけた心持の好い旅館の二階座敷で、彼はその手紙を読んで見た。すくなくも節子に起って来た不思議な心の変化がその中に書きあらわしてあった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)