“規(き)” の例文
如何に殊勝に聴ゆるにもせよ、宣教師にリビングストーン氏的の精神を見ること能(あた)はず、説教者にパウルノックスの元気旺せずんば是れ唯規(き)に因(より)て線を画くのみ
直(たゞち)にそを棄て去りしといふ、その蹟(せき)の規(き)を逸するの嫌(けん)あるものから、かくはことわりおくのみ。
都喜姫 (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
規(き)曰、僕は何年か茶漬を廃してゐるので茶漬に香の物といふ配合を忘れてゐた。(四月十一日)
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
彼はそこまで考えると、いきなりベッドから跳起(はねお)きた。彼はずっと前から、原稿料で生活をして行(ゆ)きたいと考えていたが、投稿するなら、まず幸福日報社が好かろうと規(き)めていた。
幸福な家庭 (新字新仮名) / 魯迅(著)
江蘇人は蛇や猫なんかは食うはずがないからたぶん、蛙と鰻のことを指したのであろう。一体、この主人公と夫人は、どこの土地の人に規(き)めたんだっけな?——そんな事は彼等には関係がない。
幸福な家庭 (新字新仮名) / 魯迅(著)