“見逭”の読み方と例文
読み方割合
みのが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鵲(かさゝぎ)一羽でも、兎一疋でも、己の前は素通りはさせない。樺太から来た奴なんぞを見逭(みのが)してなるものかと、不断言つてゐるさうだ。
抽斎は人の寸長(すんちょう)をも見逭(みのが)さずに、これに保護(ほうご)を加えて、幾(ほとん)どその瑕疵(かし)を忘れたるが如くであった。年来森枳園(きえん)を扶掖(ふえき)しているのもこれがためである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
最初は生類御憐みで、虫も殺さぬことにして居たが、此頃では其時の気分次第、殺しもすれば見逭(みのが)しもする。殺しても尽きはせぬが、打ちゃって置くと殖(ふ)えて仕様がないのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)