“みのが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
見遁61.9%
見逃20.9%
見免6.5%
見逭3.6%
見脱2.9%
看過1.4%
看逃0.7%
蓑賀0.7%
見逸0.7%
身遁0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
頭髪かみの房々とあるのが、美しい水晶のような目を、こう、俯目ふしめながらすずしゅうみはって、列を一人一人見遁みのがすまいとするようだっけ。
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わたしが何かの話の工合で、先方の父親に兜町かぶとちやうの景気を一寸うはさした時、若者が露骨にいやな顔を見せたことも、わたしは見逃みのがさなかつた。
愚かな父 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
それを嫌う人は嫌うのだが、軽浮に堕ちない点を見免みのがしてはならぬのである。この石見から上来する時の歌は人麿としては晩年の作に属するものであろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
抽斎は人の寸長すんちょうをも見逭みのがさずに、これに保護ほうごを加えて、ほとんどその瑕疵かしを忘れたるが如くであった。年来森枳園きえん扶掖ふえきしているのもこれがためである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
二人は家内かないの紳士をあつかふことのきはめて鄭重ていちようなるをいぶかりて、彼の行くより坐るまで一挙一動も見脱みのがさざりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そして彼にのみ彼の真実の一切を要求して居たのではなかつたか。俺は屡この女の放埒を看過みのがした。傍観者のやうな態度で、彼の狂態を冷かに眺めて居た。
瘢痕 (新字旧仮名) / 平出修(著)
その反面に双方が倦怠けんたいを感じたのも事実で、しまいには何か居辛いづらいような気持もしたほど、周囲の雰囲気ふんいきに暗い雲が低迷していることも看逃みのがせないのであった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
蓑賀みのがさんというこの役人と、納屋貸の来六屋きろくや、この三人でこしらえた仕事なんですが、底をばらせば二人には棒をかつがせるだけで、どたん場には私ひとりがさらってしまいます。
その実何の考えもなく敲き続くるうち問う人の動作を視てたちまち止まるので、当人が見分け得ぬ隠微の動作に細かく注意して見逸みのがさぬところは驚嘆に余りありとあった。
されども其の者の行方は未だ知れませんが、全く知らん車夫ゆえ橋本幸三郎はい塩梅に身遁みのがれは出来ましたが、是がために二週間ばかりと云うものは頓と出るも引くも出来ませんで
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)