“見喪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みうしな66.7%
みうし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よろけた足を踏みしめたときには、その風に押しこくられて幾らか方角がちがったような気がした。そう思って迷いだすと、今まで歩いていた彼らの前後左右が見喪みうしなわれた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
三十も半ばすぎの康子は、もう女学生の頃の明るい頭にはかえれなかったし、澄んだ魂というものは何時いつのまにか見喪みうしなわれていた。が、そのかわり何か今では不貞不貞ふてぶてしいものが身に備わっていた。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
何かと書附けた手帳なども見喪みうしなったようなさわぎですから、分らぬ物も多いのです。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)