“衢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちまた76.7%
みち10.0%
まち10.0%
3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これはちまたの神たる猿田彦大神を青面金剛すなわち三猿の親方と同体と心得、道家のいわゆる三尸が天に登って人の罪悪を告ぐるを防がんため
夏場の市はからきし不景気で、ななツ半時分だと露天みせ日覆ひおいの影もそう長くは延びていない頃だのに、みちは人影もまばらで、熱い陽あしがはすかいに背中をあぶるばかりだった。
蕎麦の花の頃 (新字新仮名) / 李孝石(著)
音も月もてついた深夜のまち、湯島切通しの坂を掛声もなく上って行く四手駕籠一梃、見えがくれに後を慕って黒い影がけていた。
十月さく。舟廻槻木ヲテ岩沼ノ駅ニ飯ス。名取川駅ノ東ヲめぐツテ海ニ入ル。晡時ほじ仙台ニ投ズ。列肆れっし卑陋ひろう。富商大估たいこヲ見ズ。独芭蕉ばしょうノ屋宇巍然ぎぜんトシテ対列スルノミ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)