“衡器”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はかり75.0%
こうき25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかるに百年も安心な顔をしている親たちが多いから不思議さ。その癖目白の摺餌すりえを一々衡器はかりにかける人はあるけれども小児こどもの食物に注意する人がすくない。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
現在の僕の生活に於ける絶望と退屈とが、まず大体の動向を決定してしまったというわけで、向うさんのいう条件をいちいち、衡器はかりに掛けて決定したわけではない。
宇宙尖兵 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ふつうの衡器こうきは、棒の根もとに近いところははかりのがあり、それを下げていて他の一方のはしのほうへ、分銅ふんどうを送って行くしかけであったが、薬や金銀のような少しの物をはかる天秤というものだけは
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
その点がまた衡器こうきの天秤とよく似ていたのである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)