“術無”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゆつな50.0%
すべな50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
露置く百合ゆりの花などのほのかに風を迎へたる如く、その可疑うたがはしき婦人のおもて術無じゆつなげに挙らんとして、又おそれたるやうに遅疑たゆたふ時
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
その術無じゆつなき声は謂知いひしらず母の胸を刺せり。彼はこの子の幼くて善く病める枕頭まくらもとに居たりし心地をそのままに覚えて、ほとほとつと寄らんとしたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
逸作はしばらく術無すべなげに黙っていたが、ふと妙案のように
雛妓 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)