“衂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちぬ73.7%
じっ5.3%
ちぬら5.3%
ぬ5.3%
はなぢ5.3%
チ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また別に『宝刀未だ衂(ちぬ)らず洋夷の血』とか『三たび死を決して而も死せず』とか、なかなかいうことは壮烈だけれども結局は云うばかりだ
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
突然衂(じっ)血、吐血、下血、創傷再出血を起こして死亡した。これは還流血液中の血小板が破壊され、出血性素因を生じたものと思われる。兎での実験がある。
長崎の鐘 (新字新仮名) / 永井隆(著)
その、美少女の左の胸のふくらみの下には、何時(いつ)刺されたのか、白い𣠽(つか)のついた匕首(あいくち)が一本、無気味な刃を衂(ちぬら)して突刺っているのだ。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
母の仇は必ず討つと、彼は曩(さき)の日お杉に誓ったのである。其(その)仇の名は今やお葉の口から洩(も)れた。気の短い重太郎は既(も)う一刻も猶予はならぬ、仇の血を衂(ぬ)るべき洋刃(ないふ)を把出(とりだ)して、彼は俄(にわか)に身繕(みづくろ)いした。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
檳「おお、大変な衂(はなぢ)ですぜ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
人間誰カ母ノ子ナラザル者アランヤ。而(シカ)アレ、御辺ノ情ニ対シテ、弾(ヒ)ク弓ナク、御辺ノ恩ニ向ツテ衂(チ)ヌル刃(ヤイバ)ナシ。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)