“蝋引”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうびき66.7%
ろうび33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母親の手一つでやる素人洗濯だが西洋の肌着のことゆえ蝋引ろうびきだけは専門家同様しなくてはならない。それで狭い土間に一ぱいの火のし機械を据えている。
豆腐買い (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
僕等はいつか窓かけをおろした硝子窓の前にたたずんでいた。窓かけは、もちろん蝋引ろうびきだった。
悠々荘 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
と、それは蝋引ろうびきのベル用の電線で、この天井裏をい廻っている電灯会社の第四種電線とは、全然別種のものであることが判明した。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
イギリス旦那マスターの「文明履物かわぐつ」のようなチョコレート色の皮膚と、象牙ぞうげの眼と、蝋引ろうびきの歯、護謨ごむ細工のように柔軟やわらかな弾力に富む彼女らの yoni とは
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)