“蝋色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろういろ57.9%
ろいろ36.8%
らふいろ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女は頭も毬栗いがぐりで、ほおはげっそりげ鼻はとがり、手も蝋色ろういろせ細っていたが、病気は急性の肺炎に、腹膜と腎臓じんぞうの併発症があり
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
と思うと身をかがめて、そうまなこをやり過ごした闇へ——蝋色ろいろさやは肩より高く後ろへらしてススススと追いすがったが音もさせない。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
海草みるの黒髮が蝋色らふいろの頬に亂れて、水を少しも呑んでゐない水死人の顏は、妙に引緊つて見えるのも、左の耳の下からふくよかな頬へかけて、石で打つたらしい大きい傷の痛々しさを引立てて