“蜥蝪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とかげ75.0%
いもり25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしこの標本室へ来れば、剥製はくせいへび蜥蝪とかげのほかに誰一人ひとり彼等を見るものはない。たまに看守や観覧人にっても、じろじろ顔を見られるのはほんの数秒の間だけである。……
早春 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
媼が我に「アヱ、マリア」唱へしむるとき、美しき色澤いろつやある蜥蝪とかげ我が側を走り過ぎぬ。
聞かせたしとても人氣のござらねば、耳引たつるは天井の鼠か、壁をつたふ蜥蝪いもり、我と二人にお孃樣をおきては此大伽藍に犬の子のかげも無く、一年三百六十五日客の來ることなく客に行くことなく
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)